フッキソウ(ツゲ科)
[生えている場所] 山地や丘陵の林内、ときに植栽される
常緑の小低木で、木々が芽吹く早春に林の中で穂状の白い花を咲かせる。
若葉が開いて、林床が薄暗くなる頃までに結実し、数個の実をつける。白い実は秋に半透明になって熟し、中に黒い種が見えるようになる。

林内でよく生育し群生するが、樹冠が開けて木漏れ日がさすような場所のほうが、実付きがいいようだ。秋にキノコ採りをするカラマツ林にも群落があり、キノコが採れない時のおみやげに、フッキソウの実を採って帰ることがある。
生で食べると、酸味のないブドウのような食感で、甘味があり少し薬臭があるがほとんど癖はない。
葉や茎には薬効があるが、実は果実酒にして利用する。ホワイトリカーに漬けて半年、日陰に残雪がある早春に琥珀色の果実酒が揺れている。